東武線の浅草駅と繋がっている、松屋浅草。
その7階にある屋上遊園地が、明日営業を終了してしまいます。
昭和6年に開業した、日本でいちばん古い屋上遊園地。
最後の姿をカメラに収めようと、松屋のエレベーターに乗り込みました。
エレベーターの扉が開くと、
そこには遊具にまたがる子供たちの笑顔。
意外にも、屋上は賑わっていました。
輪投げのコーナーでじっと景品を見つめる子や
水槽の金魚を覗き込む子、
ちいさな遊園地の中をかけっこする、元気な兄弟も。
お母さんたち、おじいちゃんたちはそれを楽しそうに眺め、
ぱちりとカメラに収めていました。
今日お母さんたちが撮った写真は、ゆくゆくは
大切な家族のアルバムの1ピースになるんですよね。
我が子の写真は、宝物。
子供たちも、大人になったら分かるはずです。
月並みですが、一日一刻が
いずれかけがえのないものになるということを。
私はまだ子供はいませんが、
テレビや本の中で見る、「子供時代の写真」というものを目にすると
誰であれ、胸が締め付けられるほどのいとおしさを感じる
この頃なのです。
私も屋上遊園地を訪れるたび、
なんだかくすぐったくなるような気持ちに包まれます。
きっと小さな頃に、こういう楽しい場所で過ごしたときの気持ちなのだと思います。
それはここで遊ぶ子供たちを見ると一層、強くなる気がします。
そんないとおしい家族の思い出を
たくさん、ほんとうにたくさん見てきた
松屋浅草の屋上遊園地とも、明日でお別れです。
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