夏が舞い戻ったように、暑さがぶり返した昼下がり。
リングを選んでいたお客様が、ふいに、包みを渡してくれました。
『カラーストーンみたいでしょ』
どきどきしながら開いた箱の中には、可愛らしい金平糖。
ああ、これは、まさに。
ちいさな、きらきらの砂糖菓子に、思わずスタッフで歓声をあげた。
いままで、金平糖を、愛らしいなあとは思っても、
カラーストーンのようだとは、気付かなかった。
自分にはない感性に触れると、はっとすると同時に、いたく感動するのです。
お客様は、可愛らしいお菓子を生み出すパティシエさん。
やっぱり、五感をフルに使っている人は、
思考がとても開けているなあと思いながら、
他のスタッフにも、金平糖を見せびらかすのでした。
そんな金平糖、2,3週間もかかり、ようやく形になるのです。
昔の人は、本当に手間と暇とをかけて、
丹精を込めていろいろなモノを生み出していたんだなあと、これまた感心。
ひとつひとつのことを、ゆっくりとたいせつに噛みしめて味わおうと思った日です。
オイダ
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