メデルジュエリー旧Blog

人工物の妙

写真を撮るときに邪魔になることが多い、厄介者の電線。

時に、文化的な生活に欠かせないこの無機質な線が

何もない空の上に走っているのを、好ましく思うことがあります。

画になるなぁ、と思う時があるのです。





同じく、胸やけしたような気分になる

煙たい工場の風景も、急に目の前に現れると

「こんな秘密基地が、宇宙のどこかにあるんじゃないか」的な出で立ちで

格好良いなぁ、と思う時があるのです。



普段、便利な暮らしを享受している中では

「やっぱり自然が最高！」なんて思っていますが

機械的な人工物も、なかなか壮大なスケールの何かを

秘めているのではないか、と思う時があるのです。








+++　　I　N　F　O　R　M　A　T　I　O　N　　+++

いつもメデルジュエリ－をご愛顧頂き、
誠にありがとうございます。
さて、大変恐縮ながら
8/11（水）～8/20（金）までの10日間を
夏季休業とさせて頂きます。

この期間は、お問い合わせへの
早急なご返信が難しくなりますので
ご理解ご了承のほど、宜しくお願い致します。

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心身冴える涼しさ

ふと思い立って、日光の社寺まで行ってきました。



夏涼しく冬寒いというその気候から「関東の冷蔵庫」と言われる日光。

その、生活感さえ感じさせる不思議なキャッチフレーズに

「天下の台所」以来の衝撃を受けた私は、

なによりも涼しさ第一で、日光行きの電車に乗ったのですが

世界遺産でもある社寺の美しいことといったら、

下調べもせずに身ひとつ（とカメラ）で行ったことを悔んだほどです。





本当に荘厳という言葉が良く似合う、建造物の数々でした。

そして、涼感をそそる水の音や、石に這う青々とした苔。

カエルやトンボなどの生き物にも出会いました。





広い広い冷蔵庫のなかは、

五感が研ぎ澄まされ、冴えわたるような感覚をくれる

素晴らしいものものに溢れていました。








+++　　I　N　F　O　R　M　A　T　I　O　N　　+++

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さて、大変恐縮ながら
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しばらくお別れ、の空模様

 


本日、午後からだんだん曇り空になっていき

少し風も出始めました。

お店の外を眺めながら、そわそわ…



今日の曇り空は、ちょっと特別で

（見る者、私の気持ちがそうさせて）

梅雨の前ぶれを予感させる空気をはらんでいました。



寒い寒いと駄々こねているうちに春が来て、

眠い眠いと首をもたげていれば気温が上がり

あったかいねぇと薄着になったらもう直ぐに

まぶしい日差しが肌を灼いていきます。



いつだって季節は、足早に現れては去っていきます。



関東は、明日にでも梅雨入りといったところ。

夕暮れの空模様とも、しばらくお別れです。

いつかのマジックアワーを、お土産に…

上野が動物だらけです

 

（火曜日はblogを更新できず、楽しみにしていた方、申し訳ございません。

今日は反省の意を込めて、張り切って書きました）

クマ、クマ。

クマが２頭です。

上野の国立科学博物館で行われている

大哺乳類展で撮影してきました。



平日の午後に行ったのですが、大盛況でした。

「館内一部撮影可能」ということを知らず、カメラを忘れてきたので

売店で数年ぶりに使いきりカメラを買って、撮影しました。



博物館の片隅で響く、こそばゆさ。

フィルムを巻き上げる「ジリジリ」という音は、館内で私の手の中にしかない

使いきりカメラにしか出せない音でした。

「ピピッ…カシャッ！」とハイテクな音を出すはずもないこの日の相棒は、

「カチッ」と申し訳なさそうにシャッターを切るのです。



ですが、8年ぶりに使いきりカメラを持つことになった

私の心は、人知れず躍っていました。

「どんなものが撮れているのだろう？！」と。

（なので使いきりカメラを含むフィルムカメラは、とても好きです）



 

そんな嬉しさ悲しさがないまぜになった

使いきりカメラから出来上がったのが、上のような写真たち。

「失敗」といえば失敗なのですが、

何だかこの暗さと青さから物騒な感じが出ていて、

なかなか愛すべき写真になったと思っています。



 

…そうでした、肝心の大哺乳類展については

明日が最終日ですので、ぜひ上野まで足を運んで頂いて

圧巻の展示をご覧になってください！

あ、国立科博のまわし者ではありません。

カタツムリに逢いたくて

 


昨日、カタツムリなどの生き物に対する思いを綴りましたが、

今日も雨降りということもありまして、ここはひとつ

カタツムリ探しに出かけよう、と相成りました。



人気の多い浅草はきっと、ちいさなカタツムリたちにとって

棲みにくさを感じる場所であろう、と思っていましたが

浅草寺から少し離れた公園で、あっさり見つかりました。笑



 

やはり、私が見落としているだけで

彼ら雨の日のちいさな生き物の姿は変わりないものでした。

いるところにはちゃんといる、安心。



 

そして雨の公園は、そこはかとない寂しさが漂いますが

あかるい遊具の彩りが、心のすき間に晴れを注いでくれたのでした。

雨の生きものの思い出

 


すっかり雨の本日。

浅草全体が、しっとりとしています。

お店のすぐそばにあるアジサイは

まだまだ咲きそうにありませんが、

このしめっとした空気と、つま先が濡れる感触が

早くも梅雨の気分を呼び起こします。



花が咲く頃には、カタツムリも出てきて

葉っぱの上に乗っかっているところが見られたら

良いなぁと思うのですが、思い返すと昨年は

ただの一度もカタツムリを見ていません。



子どもの頃は、虫や生き物がわりと得意だったので

この季節にはカタツムリやアマガエルをつかまえて、

家でえさをあげてみたりしたものです。

そういえば、小学生の時によく行っていた友達の家の庭には、

ものすごく大きな、殻が500円玉くらい（！）の

大きさをしたカタツムリがいました。



近くに公園もあったのに、なぜか

そこでしか見かけることがなかった、大きめのカタツムリ。



あの子の家の庭には、独自の生態系があったのかもしれない…

今はまったく疎遠になってしまったので、

私の中にはそんな不思議な気持ちだけが

未だに渦を巻いています。



そんな雨の日の生き物たちを、あまり見かけなくなったのは

大人になって、なかなか探すこともしていないからなのでしょうか。

今年こそは、雨の日の生き物たちに再会したいなぁ、

なんて思っています。

私にもこいのぼり

 


明日は、端午の節句ですね。

小さい頃は、ベランダにこいのぼりを出して

お家に五月人形を飾って…とやっていましたが、

今や、すっかり蚊帳の外というか

「こどもの日」というだけあって、縁遠く感じていました。



そんなことをぼんやり考えていたら、

数年ぶりに家を訪ねてくれた大阪のいとこから

（私は仕事が遅くなってしまい、会えずじまいでしたが）

こんなに可愛いこいのぼりを貰いました。



まさかの、縁遠いと思っていた鯉のぼり、というのが

嬉しくて、ちょっぴりおかしくて、口元が緩みました。

そうして、貰ったこいのぼりをメデルに持って行きました。



そういえば、ここ数日は

遠方からメデルを訪ねてくださるお客様が多く、

およそ1年振りにお会いする方もいらっしゃいました。

大型連休は、遠くの方にお会いできる…

こんな形でGWの良さを感じたのは初めてです。

そうか、メデルにとってはまだ2度目のGWですものね。



それこそ菖蒲の葉のように、まだまだ青くて若い、私共です。

展示会、無事終わる。

 


昨日お知らせさせて頂いた

展示販売会「raconter」に行って参りました。

こちらでのお仕事もあるため、閉会直前に着いたのですが

まだお客様がたくさんおられました。

もうまったりムードかな、と思っていたので

会場の盛況を味わえて、嬉しかったです。



あ、肝心の様子は本家のblogに

もうじきupされると思いますので、

こちらでは、入口に佇んでいた

ネコの像をお楽しみください。



閉会後、会場の片付けをお手伝い。

作家さん達の「花」で溢れていたギャラリーも、

あっという間にすっきり。

暮れなずむビルの一室で談笑する皆の隙間に、

ほろりと寂しさを感じたのは私だけでないはず。



テーマであった「花」が

育ち、咲き、終わるというプロセスをそのまま

この展示会で味わったような気分になりました。

充実しました。

参加のお話を頂いてからの数カ月、

この経験がこれからのメデルの

ストーリー作りに活かせるよう、

ことばを磨いていきたいと思います。



そして、絵本の他にもう一冊

「豆本」を作りました。

 



この小ささが愛らしいですね、豆本というものは。

メデルの物語も、こんな小さな豆本にしてみたいなぁ。

今日の終わりに、そんな新たな目標ができたのでした・・・

絵本を展示します。

 


mederuでのお仕事が縁で、絵本を作る事になりました。

「花」をテーマにした作品です。

明日がその展示会なのですが、なんとか完成までに間に合い

先ほど会場へ搬入をしてきました。



 

会場は東京・茅場町にある小さなギャラリーです。

すぐ横には川が流れていて、風情があります。

ビルの5階で、階段を上っていきます。 

 

少し年季の入った白い壁の、無機質なビル。

階段の途中では、小さな窓から入る光が出迎えます。



5階に上ると、会場があります。

器や木工、アクセサリーや布など

様々な分野の作家さん達、十数名。

それぞれの手の中から生まれた、思い思いの「花」が

ギャラリーのなかいっぱいに広がります。



 

明日は東京も晴れる模様で、

ギャラリーの窓からは、気持ちいい春の陽が

降り注ぐことでしょう。



咲く花のひとつひとつが、出会いを待っています。

お時間ありましたら、ぜひいらしてくださいね。

よろしくお願いいたします。


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『raconter』　展示販売会

2010.04.18 （sun）
11:00 - 16:00 （13:00より喫茶open）

at  Living Gallery & Space MAREBITO
東京都中央区新川1-3-23　八重洲優和ビル5F－A
地図はこちら>>

※入場無料です


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絵本を作ります。

 


私事で恐縮ですが、絵本を作ることになりました。



メデルで書かせてもらっている物語とはまた異なった、

詩的で不思議なお話を、今回書かせて頂いています。



絵の方は、イラストレーターの

アサノジュンコさんにお願いしました。

色彩豊かな絵の数々に、

私も出来上がりが楽しみです。



絵本は3週間後、4月18日に茅場町で開かれる

raconterという展示会に出展させて頂きます。



先日、お茶の水の美篶堂（みすずどう）さんに

行ってきたというお話をblogでしましたが、

実はその絵本を作るための材料を

買い出しに行ったのでした。



手づくりでまたまた恐縮ですが、

製本作業をこれから行います。



他の作家さん達も（総勢17名だとか！）

素敵な物をお作りになるそう。



お時間ありましたら是非、

茅場町・MAREBITOさんまで

遊びにいらしてくださいね。